アジアでの孤立を吹聴                                  トップへ戻る

朝日新聞を始めとする左翼勢力がよく日本の外交問題を語る時に、『アジアでの孤立』という言葉を使用して、元来、和を尊ぶ日本人に危機感を植えつけようとするが、実際にはアジア全体から見れば、日本は友好関係を築くのに成功しており、それなりの評価をされている。しかし、朝日新聞を始め、多くのメディアがこういった日本の外交のプラス面をほとんど報道せず、日本は悪というイメージを作り上げることに躍起になってきたのが実情だ。スパイ防止法がない日本では、中国や韓国、北朝鮮、及び在日朝鮮人の影響力がマスコミの大部分に及んでいる為だと思われるが、インターネットの発達で、ようやく既存のメディアの言論統制に穴が開き、最近になってようやくこれらの真実が知れ渡るようになった。正しい知識の更なる波は必至だが、左翼の言論統制の首魁ともいうべき朝日新聞は、まだまだ言論統制をあきらめた訳ではないようである。

自民総裁選 おもしろくなってきた  (2006年5月13日付 朝日新聞 朝刊 社説)

自民党総裁選が4カ月後に迫り、党内がざわめいてきた。最大派閥を率いる森前首相が候補者の一本化調整はしないと表明し、同派に属する人気ナンバー1の安倍晋三官房長官と、第2位の福田康夫元官房長官がぶつかりあう可能性が出てきた。両氏が争えば、森派は事実上、分裂する。逆にどちらかを降ろせば、多くの国民は肩すかしの思いだったろう。自民党の古い談合体質が復活したかと、愛想をつかしたに違いない。

森氏はいまでも一本化に未練がありそうだ。だが、小泉首相が派閥次元で候補を調整する時代ではないという流れをつくり、「古い自民党」の代表選手にされかねなくなった森氏はさじを投げざるを得なかったのだろう。経緯や本音はどうあれ、その決断を歓迎したい。

安倍、福田両氏とも、総裁選への立候補を表明しているわけではない。それでも最近は、意欲満々であることをうかがわせる。安倍氏は先月末、英フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューを受け、記事は大きな写真とともにアジア版の1面トップを飾った。首相には若すぎるとの見方に対し、ブレア英首相を引き合いに出して「ブレア氏は私より1歳年上だが、すでに引退が近い」と語った。

一方の福田氏は、外国訪問を重ねて外交面での存在感を強調している。父の福田赳夫元首相がかつて提唱した「福田ドクトリン」をリニューアルして、アジア外交の基本構想をつくりたいという。外交が総裁選の最大の争点になると踏んでのことだろう。靖国問題では2人の立場は対照的だ。安倍氏は参拝を繰り返す首相に沿った考え方だし、福田氏は否定的だ。

台頭する中国に対し、強気の姿勢を貫くか。協調的な枠組みを目指すのか。どちらが日本の利益にかなうかという、基本的な対立が底流にある。「同じ派閥だから」というだけで一本化をめざすこと自体が、そもそもおかしな話だった。
アジアで孤立を深める日本に対して、米欧をはじめ世界から厳しい視線が注がれる。今回の政権交代はこれまでになく注目されているのだ。

かつての総裁選といえば、派閥の合従連衡が勝敗を分け、政策は二の次、三の次にされるのが通例だった。「数の力」だけが物をいった。その意味では、外交などの政策が大きな争点となり、対照的な構想を掲げる候補者が相争う展開は今の時代にふさわしい。政策本位で2大政党が政権を競う小選挙区制時代の、新しい総裁選のさきがけと言えるかもしれない。立候補に意欲的な麻生太郎外相や谷垣禎一財務相らはどう出るのか。だれが手を挙げるにせよ、政策を軸に党内グループを再編成するいい機会ではないか。内政でも財政再建のあり方、社会保障の再構築、改革路線のひずみの修正など、対立軸は明らかなのだから。


朝日新聞が事あるごとに強調するアジアでの孤立だが、ここに面白いデータがあるので紹介したいと思う。ASEAN諸国で外務省が行っているアンケートの結果である。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asean/yoron.html

ASEAN諸国における対日世論調査(抜粋) 平成14年1月

●あなたの国と日本は「信頼出来る」/「どちらかというと信頼出来る」
インドネシア:86% マレーシア:85% フィリピン:81% シンガポール:96% タイ:89% ベトナム:93%

あなたの国と日本は「友好関係にある」/「どちらかというと友好関係にある」
インドネシア:92% マレーシア:93% フィリピン:90% シンガポール:96% タイ:89% ベトナム:93%

日本はアジアの一国として、アジアの発展のために積極的役割を「果たしている」/「まあまあ果たしている」
インドネシア:85% マレーシア:79% フィリピン:90% シンガポール:80% タイ:69% ベトナム:80%

アンケートの結果を見てもらえれば分かると思うが、日本は東南アジア諸国とは極めて友好な関係を築くのに成功しており、実際には、アジアの孤立とはほど遠い状況にある。朝日の言うアジアとは、永久的に日本を責め立てて、濡れ手に粟で日本から甘い汁を吸い続けようと企む、世界の嫌われ者、中国、韓国、北朝鮮の東アジア三カ国のことらしい。自称、一流の報道紙である以上、表現は正確にして欲しいものである。

また、世界的に見ても日本はかなりの好印象を得ることに成功している。

英国BBC放送のアンケート結果

Japan is the country most widely viewed as having a positive influence, and Europe as a whole gets the most positive ratings of all.

http://www.globescan.com/news_archives/bbcpoll06-3.html

日台外交のパイプ役、羅福全氏が鳥取で講演(日本海新聞 2006年4月25日付)

日本と台湾の外交でパイプ役を担う亜東関係協会の羅福全(ルオ・フーチュエン)会長の講演会が二十四日、鳥取市内のホテルで開かれた。羅会長は「台湾と日本の関係は一九七二年の断交後、新しい時代を迎えた。アジアの安全保障と安定で、日本は大切な役割を担っている」と語った。

同協会は台湾の民間団体だが、対日外交で実質的な外交窓口となっている。羅会長は二〇〇〇年に駐日代表に着任。一昨年に同協会長に就任し、対日外交で「最も責任ある立場の人物」といわれている。

今年一月に官民合同の鳥取県訪台団が訪問したのをきっかけに、片山善博知事、県日華親善協会長を務める常田享詳参院議員が羅会長を招待。講演会には、経済界や県議、行政関係者を中心に百二十人が出席した。

羅会長は
「太平洋戦争後、アジアの国々で日本に対して厳しい態度をとっているのは中国と韓国だけ。ほかの国々は日本の平和的貢献を期待している」と指摘。台中関係について「敵対視していないが、間違った近代化の道を行ってほしくないだけ。武力で国家統一はできない。台湾の民主主義を守ることは、日本の国益と重なる」と訴えた。

羅会長ら一行はこの日県庁を訪れ、片山善博知事、常田享詳参院議員、前田宏県議会議長を表敬訪問した。


http://www.nnn.co.jp/news/060425/20060425010.html

この記事からも、日本がアジアから孤立していると考えるのは、明らかな誤りであることが容易に判断出来る。数々の捏造記事で批判を浴びてきた朝日新聞だが、まだまだ根本的な反省が足りないようである。